『一番悔しい思いをした人』 ~平尾博嗣さんCSを振り返る
2012/ 10/ 17(2012年10月16日放送 文化放送 LIONS EXPRESSより 斉藤一美アナです)
ライオンズは昨日の第3戦、ホークスに3-2で敗れてしまいまして、
クライマックスシリーズファーストステージでの敗退が決まり
今シーズンが終わってしまいました
でもとてもいいゲームでした昨日の第3戦
9回裏はオーティズのHRで1点差に迫り、
ワンアウトランナーなしから代打、右の高山久が
ボールカウント2-2からまぁ6球連続ファールで粘り、
その必死な姿が大きな感動を呼んだわけですが
最後は空振り三振でも12球粘ったんですよ
たいしたものです
「6球連続ファールはカットしていたわけではなく、
必死にバットを振った結果
1点差だったしあそこでヒットが出ていたらとは思うけど
芯で捉えていたらHRを打てるイメージはあった
だから今思うと三振かHRのどちらかだったように思う」と
小さく振ってファールで粘るというカットバッティングが苦手というのがあるんです、高山選手は
「極端な話プロでカットをしたことは一度もない」
と言うんですよ
だからもしそれがヒットだとしたら高山選手はHRの打ちそこないという形だったんですね
で、結局三振だったんですけどもあわやという場面は作ってくれました
チームとしては来週25日まで10日間のお休みをいただくことになります
満身創痍でプレーしていた選手が多かったのでゆっくり休んで少しでも疲れを癒してほしい所なんですが
もう来年に向けた動きも出てきてますね
土井正博ヘッド兼バッティングコーチの退団が決定しました
その愛弟子である2人の選手、まずは中村剛也選手が左ひざの手術をどうやらしそうです
ミスターライオンズ、中島裕之選手は海外FA権を行使してメジャーリーグへ移籍するかもしれないと言われ続けてこの1年間が終わったわけですが
一つの現象として、弟分の浅村栄斗選手に、彼は大切にしていたグローブ、
試合で使っていた商売道具をあげています
浅村選手に聞いたんですが
「これは部屋に飾ることはしません
試合で使います」
と言っていました
何を意味するかはわかりませんよ、それは
ただ、彼は中島選手のグローブをもらってます
今月29日まで宮崎で開催されているフェニックスリーグには
大石、菊池、小石、永江、原、浅村、鬼崎、星秀和、熊代、十亀
以上10人が参加します
今年もライオンズサンクスフェスタは11月23日に開催されることが決定しています
さて今日は文化放送のCS中継でゲスト解説を務めていただきました平尾博嗣選手にライオンズの戦いぶりを振り返ってもらいました
インタビューアーは文化放送槙嶋範彦アナウンサーです
・このCS3戦を振り返ってまずどんな印象ですか?
「う~んまぁ非常に好ゲームで惜しい展開でしたけども
トータル的な流れとしたら終始ソフトバンクホークスのペースで行ったかなという感じは僕はします」
・1戦目が2-1、2戦目は8-0でしたが、3戦目も3-2ではあったんですけどもソフトバンクが勝ったという所で
点差以上にソフトバンクペースだったんですかね
「そうですね チャンスを作る場面とか、ピッチャーの粘り具合とかそういうのを見ると、
ライオンズに流れが来そうな時にソフトバンクが粘って、ライオンズのペースにさせなかった
という試合展開だったような気がします」
・1戦目は摂津、森福の頑張りというのがソフトバンクあったんですが、ライオンズも摂津からランナーは出してはいたんですけども
もう1本が出なかったという所でそして最後の最後9回も大チャンスがあったんですが森福から点がとれなかった
「そうですね 初戦に限って言えば最終回がクローズアップされますけども
それまでに摂津君に西武ドームで5勝ですか、一回も勝てないと
その結果がものすごく出てしまってやはり手も足も出なかったというか、
一方的にやられた感じは初戦はします」
・ライオンズも今シーズン摂津にやられて、その対策っていうのは充分ね、考えて臨んだと思うんですけども
「もちろんバッティングコーチを中心に個々の選手でミーティングもやってますし
狙い球ともチームで決めてますけども
そのミーティングよりも摂津の気力が上回ったという感じだったと思います」
・後がない戦いの中で2戦目は8-0で勝ちました 3回の裏は一挙7点という猛攻もありましたね
「結果的には大勝でしたけどああいうビッグイニング的なものは奇跡と言いますか
そんなにしょっちゅう出るものではないので
流れに沿ってこのイニングに関してはライオンズがみんなで集中して打線になったという感じで
ビッグイニングを作れたと思います」
・第3戦、2点を先制されて、中村剛也選手のHRで4回の裏1点差に追い上げたんですがこれで球場の雰囲気変わるかなと思ったんですけどもね
「非常にいい一発だったんですけども僕個人の意見としては
3回までパーフェクトで行っていた石井一久さんが4回の2点のきっかけとなってしまったフォアボールですね内川選手に
あれが僕としては非常にキーポイントだったと言うか、
悔やまれる打席だったとは思います
あれがもし四球でなければ、渡辺監督ももしかしたら代えてないかもしれないですし」
・4回松田にヒットを打たれて、送りバントを決められて、石井一久が内川にフォアボールを与えた所でペーニャに十亀を投入したんですね
「結果的にはそこで打たれてしまったんですけどもそこが山と言うか、
キーポイントだったような気がします」
・8回の表に内川のタイムリーで1点を追加されて3-1にはなったんですが9回表には秋山の抜けてしかたがないというような当たりを
むこう向きでスライディングしてフェンスにぶつかりながら捕るというようなプレーもありましたからね
「そうですね あれはもうほんとにスーパープレーですし
背走しながら打球も見ながらフェンスも見えるのですごい恐怖感があると思うんですけども
それも気にせずに、最後はタイミングを合わせてスライディングキャッチという
タイミングもスーパープレーでしたし、その後の多村君の打球もスーパープレーでしたし
ビッグプレーが2つ続いたのでいい追い上げムードになったんですけども
あと一歩残念だったです」
・負けはしましたが浅村、秋山の1・2番、シーズンの中盤から後半にかけて活躍したんですけども
この2人がこの大きな舞台を経験して大きくなってほしいなという気持ちはありますか?
「そうですね、もちろんシーズンからずっと渡辺監督に使っていただいて
シーズン中の経験よりもまたこのCSでの緊張感のある経験が非常に勉強になりますし
またそのシーズンを1年間レギュラーとして2人とも出た中でのCSシリーズを戦ったというのも
非常に勉強になるので、2人には来年ですね、すごい期待というか、
勉強がすごいできたと思うので成長してくれると思います」
・そして中島、中村、故障を抱えながらでしたがこの2人のプレーぶりはいかがでしたか?
「そのチームもどの選手も故障はしてますし、でもその中でよく頑張ってくれたと思いますし
中島君に関しては途中というか終盤まで、首位打者もとってましたし
ほんとにチームを引っ張ってくれましたし
そこは責めることはできないので
ご苦労さまでしたと言いたいです」
・今シーズンは最下位に落ちて、そこから上がって来て、そして2位で終わって、CSに臨んだ2012年でしたが総括していかがですか?
「僕の意見を言わせていただくと最下位も経験しましたし、
追い上げムードも経験して首位にもなりましたし、
結局最後はこういう悔しい負け方をしてしまいましたけども
僕は渡辺監督が一番悔しい思いをしてるんじゃないかと
最下位どん底でいろいろ言われたこともあると思いますし
選手が機能しないで迷惑もかけましたし
でもみんなで頑張って首位にも立ちましたし
そこから多少失速というか、そういう感じになって最後負けてしまったのが
指揮執ってる監督が一番悔しい思いをしたんじゃないかなという一年だったかなと思います」
・第3戦が終わった後に渡辺監督が『ちょっとまだひ弱な面がある 骨太な選手を育てなくてはいけない』
と言う話がありました
「監督の率直な意見が出たと思いますし
それはこれから秋季キャンプとか春のキャンプでまた鍛え直してもらって、
シーズン始まる頃には見た感じでファンの方もわかるようなチームを作っていただけると思うので
期待したいと思います」
おわり
ライオンズは昨日の第3戦、ホークスに3-2で敗れてしまいまして、
クライマックスシリーズファーストステージでの敗退が決まり
今シーズンが終わってしまいました
でもとてもいいゲームでした昨日の第3戦
9回裏はオーティズのHRで1点差に迫り、
ワンアウトランナーなしから代打、右の高山久が
ボールカウント2-2からまぁ6球連続ファールで粘り、
その必死な姿が大きな感動を呼んだわけですが
最後は空振り三振でも12球粘ったんですよ
たいしたものです
「6球連続ファールはカットしていたわけではなく、
必死にバットを振った結果
1点差だったしあそこでヒットが出ていたらとは思うけど
芯で捉えていたらHRを打てるイメージはあった
だから今思うと三振かHRのどちらかだったように思う」と
小さく振ってファールで粘るというカットバッティングが苦手というのがあるんです、高山選手は
「極端な話プロでカットをしたことは一度もない」
と言うんですよ
だからもしそれがヒットだとしたら高山選手はHRの打ちそこないという形だったんですね
で、結局三振だったんですけどもあわやという場面は作ってくれました
チームとしては来週25日まで10日間のお休みをいただくことになります
満身創痍でプレーしていた選手が多かったのでゆっくり休んで少しでも疲れを癒してほしい所なんですが
もう来年に向けた動きも出てきてますね
土井正博ヘッド兼バッティングコーチの退団が決定しました
その愛弟子である2人の選手、まずは中村剛也選手が左ひざの手術をどうやらしそうです
ミスターライオンズ、中島裕之選手は海外FA権を行使してメジャーリーグへ移籍するかもしれないと言われ続けてこの1年間が終わったわけですが
一つの現象として、弟分の浅村栄斗選手に、彼は大切にしていたグローブ、
試合で使っていた商売道具をあげています
浅村選手に聞いたんですが
「これは部屋に飾ることはしません
試合で使います」
と言っていました
何を意味するかはわかりませんよ、それは
ただ、彼は中島選手のグローブをもらってます
今月29日まで宮崎で開催されているフェニックスリーグには
大石、菊池、小石、永江、原、浅村、鬼崎、星秀和、熊代、十亀
以上10人が参加します
今年もライオンズサンクスフェスタは11月23日に開催されることが決定しています
さて今日は文化放送のCS中継でゲスト解説を務めていただきました平尾博嗣選手にライオンズの戦いぶりを振り返ってもらいました
インタビューアーは文化放送槙嶋範彦アナウンサーです
・このCS3戦を振り返ってまずどんな印象ですか?
「う~んまぁ非常に好ゲームで惜しい展開でしたけども
トータル的な流れとしたら終始ソフトバンクホークスのペースで行ったかなという感じは僕はします」
・1戦目が2-1、2戦目は8-0でしたが、3戦目も3-2ではあったんですけどもソフトバンクが勝ったという所で
点差以上にソフトバンクペースだったんですかね
「そうですね チャンスを作る場面とか、ピッチャーの粘り具合とかそういうのを見ると、
ライオンズに流れが来そうな時にソフトバンクが粘って、ライオンズのペースにさせなかった
という試合展開だったような気がします」
・1戦目は摂津、森福の頑張りというのがソフトバンクあったんですが、ライオンズも摂津からランナーは出してはいたんですけども
もう1本が出なかったという所でそして最後の最後9回も大チャンスがあったんですが森福から点がとれなかった
「そうですね 初戦に限って言えば最終回がクローズアップされますけども
それまでに摂津君に西武ドームで5勝ですか、一回も勝てないと
その結果がものすごく出てしまってやはり手も足も出なかったというか、
一方的にやられた感じは初戦はします」
・ライオンズも今シーズン摂津にやられて、その対策っていうのは充分ね、考えて臨んだと思うんですけども
「もちろんバッティングコーチを中心に個々の選手でミーティングもやってますし
狙い球ともチームで決めてますけども
そのミーティングよりも摂津の気力が上回ったという感じだったと思います」
・後がない戦いの中で2戦目は8-0で勝ちました 3回の裏は一挙7点という猛攻もありましたね
「結果的には大勝でしたけどああいうビッグイニング的なものは奇跡と言いますか
そんなにしょっちゅう出るものではないので
流れに沿ってこのイニングに関してはライオンズがみんなで集中して打線になったという感じで
ビッグイニングを作れたと思います」
・第3戦、2点を先制されて、中村剛也選手のHRで4回の裏1点差に追い上げたんですがこれで球場の雰囲気変わるかなと思ったんですけどもね
「非常にいい一発だったんですけども僕個人の意見としては
3回までパーフェクトで行っていた石井一久さんが4回の2点のきっかけとなってしまったフォアボールですね内川選手に
あれが僕としては非常にキーポイントだったと言うか、
悔やまれる打席だったとは思います
あれがもし四球でなければ、渡辺監督ももしかしたら代えてないかもしれないですし」
・4回松田にヒットを打たれて、送りバントを決められて、石井一久が内川にフォアボールを与えた所でペーニャに十亀を投入したんですね
「結果的にはそこで打たれてしまったんですけどもそこが山と言うか、
キーポイントだったような気がします」
・8回の表に内川のタイムリーで1点を追加されて3-1にはなったんですが9回表には秋山の抜けてしかたがないというような当たりを
むこう向きでスライディングしてフェンスにぶつかりながら捕るというようなプレーもありましたからね
「そうですね あれはもうほんとにスーパープレーですし
背走しながら打球も見ながらフェンスも見えるのですごい恐怖感があると思うんですけども
それも気にせずに、最後はタイミングを合わせてスライディングキャッチという
タイミングもスーパープレーでしたし、その後の多村君の打球もスーパープレーでしたし
ビッグプレーが2つ続いたのでいい追い上げムードになったんですけども
あと一歩残念だったです」
・負けはしましたが浅村、秋山の1・2番、シーズンの中盤から後半にかけて活躍したんですけども
この2人がこの大きな舞台を経験して大きくなってほしいなという気持ちはありますか?
「そうですね、もちろんシーズンからずっと渡辺監督に使っていただいて
シーズン中の経験よりもまたこのCSでの緊張感のある経験が非常に勉強になりますし
またそのシーズンを1年間レギュラーとして2人とも出た中でのCSシリーズを戦ったというのも
非常に勉強になるので、2人には来年ですね、すごい期待というか、
勉強がすごいできたと思うので成長してくれると思います」
・そして中島、中村、故障を抱えながらでしたがこの2人のプレーぶりはいかがでしたか?
「そのチームもどの選手も故障はしてますし、でもその中でよく頑張ってくれたと思いますし
中島君に関しては途中というか終盤まで、首位打者もとってましたし
ほんとにチームを引っ張ってくれましたし
そこは責めることはできないので
ご苦労さまでしたと言いたいです」
・今シーズンは最下位に落ちて、そこから上がって来て、そして2位で終わって、CSに臨んだ2012年でしたが総括していかがですか?
「僕の意見を言わせていただくと最下位も経験しましたし、
追い上げムードも経験して首位にもなりましたし、
結局最後はこういう悔しい負け方をしてしまいましたけども
僕は渡辺監督が一番悔しい思いをしてるんじゃないかと
最下位どん底でいろいろ言われたこともあると思いますし
選手が機能しないで迷惑もかけましたし
でもみんなで頑張って首位にも立ちましたし
そこから多少失速というか、そういう感じになって最後負けてしまったのが
指揮執ってる監督が一番悔しい思いをしたんじゃないかなという一年だったかなと思います」
・第3戦が終わった後に渡辺監督が『ちょっとまだひ弱な面がある 骨太な選手を育てなくてはいけない』
と言う話がありました
「監督の率直な意見が出たと思いますし
それはこれから秋季キャンプとか春のキャンプでまた鍛え直してもらって、
シーズン始まる頃には見た感じでファンの方もわかるようなチームを作っていただけると思うので
期待したいと思います」
おわり
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コメント
いつも頼りに
今は 残念で悔しく寂しい。
でも こちらは監督選手の悪口もないので嫌な気持ちにならず、楽しみました。
これからも 宜しくお願いします
2012-10-17 14:11 長くファン
長くファンさんへ
コメントありがとうございます。
こちらこそいつもご覧くださりありがとうございます。
ナイターの時間帯って、まだ仕事をしていたり、食事や明日の準備に追われたりと
意外とラジオ聴けない方は多いですよね。
そんな方と少しでもラジオでしか知り得ないような情報をわかちあえたらと思っているので
頼りにしていただけると本当に嬉しい気持ちになります。
ありがとうございます。
おっしゃるように本当に悔しいし、寂しいですね。
なんだか日が経つにつれて、その思いが強まっています。
もう今年、ライオンズの新たな試合を見ることも、チームが先のステージに進むこともないんですもんね。
CSも日シリも、見てても悔しい思いの方が強く出ると思います、私の気持ちとしては。
嫉妬と言い換えてもいいぐらいです(笑)
ただチームや選手、監督に不満はありませんので、これからも甘口で行くつもりです。
そんな私の想いを汲んでくれたお言葉、大変嬉しく思います。
こちらこそこれからもよろしくお願いします。
2012-10-18 04:13 甘口獅子