『サードはトラウマだった』 ~浅村栄斗インタビュー
2013/ 12/ 14(2013.12.14 特集コーナー『スミスぺ』より
MC、インタビューアーは斉藤一美アナです)
MC、インタビューアーは斉藤一美アナです)
(MC)守備のベストナイン、『ゴールデングラブ賞』に輝いた、2人の若獅子へフィールディングへのこだわりをうかがいました
打点王でありながらパ・リーグ一塁手部門、ゴールデングラブ賞受賞
埼玉西武ライオンズ浅村栄斗内野手です
・144試合、フル出場は当然素晴らしいことですが、その内136試合まで一塁を守り続けたんですよ
「まぁファーストって簡単っていうふうに周りには見られるかもしれないですけど
打球も速いですし、意外に難しいというか、ファーストの大事さ、そういうのも今年のシーズンでわかるようになりましたし
いろんな視野が広がった感じはしてますね」
・守備機会が1176もあったんですよね 例えばゴールデングラブを受賞した他の選手でいうと二塁手は楽天の藤田で651、
三塁手はマリーンズ今江で294、ショートはホークス今宮で716、
当然一塁手がこれだけボールを多く触るのは当然ですけども、まぁ~処理しまくりましたね
「自分でも、ああ~レベル上がったなぁと思ってましたね」
・1試合平均、8回から9回は確実に触ってるってことなんですよね、ボールを
「そうですね、ちょっと信じられない数字でした」
・あはは 当然、セカンドショートサードも含めて守られていた浅村選手としては一塁線だったり、一二塁間寄りのゴロにダイビングキャッチ、
あとはショートバウンドもしっかりとハンドリングよく捌くのもお手の物だったんじゃないですか?
「逆シングルであったり、こうやって捕ればうまく捕れるとか、シーズン中に発見できたんで
そこからグンとうまくなったというか、
僕結構あの~バックハンドとか、逆シングルの時って、めっちゃくちゃ下からボールを見てるような感じなんですよ
だから右手突いて、普通って足を割って捕るじゃないですか、こう…」
・割ってというのは、足を広げて低い体勢
「広げて、はい でも僕の場合は逆シングルとかは、ボールを下から見るような感覚で、
あとハンドリング、それをシーズン中に掴んだというか
あ~こうやればボールも下から見えて、うまく捕れるなぁと発見できたんで
そこからほんと、ラクになりましたね」
・キャッチングが
「はい、そうですね」
・右手を後ろに突いて、半身の体勢でバックハンド、その方が下から見上げる感じになるというとですか?
「そうですね、はい」
・南郷秋季キャンプでサードの守備をひたすら練習していました これはコンバートと考えてよろしいんですか?
「そうですね 伊原監督には『もうファーストミットはいらん』と言われましたし
自分も死ぬ気でサード、まだレギュラーって決まったわけじゃないんで
もう一回しっかりやり直して、またサードのいろんな発見ができればいいなと思って
しっかりアピールしてやりたいなと思っています」
・今シーズンはゲームで一度も就いていないポジションですよね?
「そうですね」
・印象はどうですか?2週間近く、ず~っと南郷でサードを守ってみて
「自分的にはサードが一番イヤだったんですけど」
・あ、そうなんですか?!
「はい でも今年ファーストをずっと守らせてもらって、感覚的にはサードとファーストは一緒と思うようにしましたし
そこからラクになりましたけどね、2年目3年目の頃はサードで使ってもらう機会がちょっとあったんですけど
エラーしまくったり、トラウマのようにサードが怖いという時期がここ最近までずっとあったんですけど
でも練習して今はその不安も少しはなくなりましたし
もっと練習すればできるかなと思ってますね」
・サードのトラウマとは落球ですか?悪送球ですか?
「悪送球もありますし、中島さんがショートで守ってる時に涌井さんが投げてる時に西武ドームでトンネルしてすぐ交代とかありましたし
そういうトラウマってなかなか消えないと思うんで
少しは残ってましたけどね」
・ショートは大好きなポジションじゃないですか、もともと守り慣れていましたし
「はい」
・それが少し左に来て、ボールの見え方というのはほぼ一緒の方向に思えるんですが、やっぱりなんか違ったんですか?感覚が
「違いますね ショートだったら、打球に合わせて捕れると思うんですけど、自分のリズムでできると思うんですけど
サードは速い打球も当然多いですし、バウンドする回数もショートと違って極端に少ないんで
合わせて捕るというポジションじゃないとは思うんで
自分の感覚でハンドリングで捌いていかないといけないポジションなんで
全く違いましたね、最初は」
・この秋季キャンプでの練習に次ぐ練習で、だいぶん慣れて来始めたということですか?
「だいぶん、ほんと慣れましたね
しかもあのキャンプのグラウンドは黒土なんで、イレギュラーもありますし
しっかり基本に戻れた練習ができたかなと思いますね」
・ショートを守りたくてしかたなかった若者はファーストというポジションでスポットライトを浴びました
ショートへの未練はまだありますか?
「今はね、そんなに昔みたいに絶対ショートで守りたいっていう気持ちは変な意味じゃないですけどそんなにはないっすけどね
今はサードでしっかり来年を見据えて、プレーしたいなと思えるようになったので
まぁほんと今はサードのことで一杯ですけどね」
・三塁手として2年連続でゴールデングラブに輝くといいですね
「そうですね まず守備ではそこが目標ですね」
・そしてさらにそれが打撃に好影響を及ぼすと最高じゃないですか
「そうですね ファーストやったからこそ打ててたとか、
そういうふうに見られたらイヤなので、はい 頑張ります」
(MC)片岡治大選手のジャイアンツへの移籍が決まりまして、伊原監督はやや方針を変えまして
この浅村をセカンドに固定する考えを披露していますが
僕はトラウマを克服したサード浅村が見てみたいです
来週は秋山翔吾外野手の登場です
おわり
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コメント
来季待ち遠しい
来季楽しみです。
2013-12-14 21:04 NARINARI
2013-12-14 23:03 岩野
NARINARIさんへ
コメントありがとうございます。
「育てながら勝つ」という言葉がここ10年ぐらいのライオンズの若手育成のキーワードのように思いますが
この浅村は自分で考えながら育ってきましたね。
そしてチームを勝利へと導いてきました。
去年交流戦前までは外野とかもやってて「穴埋め」的な要素が強かったんですけどその中で自分なりに考えて努力して吸収してきたんだなと思います。
サードからまたセカンドに変更ですけど、今の浅村ならなんかやってくれるんじゃないかなという気になりますね。
2013-12-15 21:25 甘口獅子
岩野さんへ
コメントありがとうございます。
この1年の浅村選手の飛躍を見ていると「苦手」「恐い」発言もあえて計算なのかなと一瞬思ってしまうほどでしたが、
浅村選手を読み解くキーワードの一つに「素直さ」があると私は思っています。
いさぎよく弱みを漏らし、時には自分の悩みすらもさらけだす…一見ハートが弱い人にありがちな言動も浅村選手の場合、素直に出すことで結果として強くなるためのステップに過ぎなくなっているように思います。
以前岩野さんがおっしゃってた「どんがらがっしゃん」もある意味馬車馬のような荒々しさの象徴。
まだ小さくまとまる年齢じゃありませんもんね。
開幕前、岩野さんが仰ってた「国際大会の舞台でこの若者が見たい」は叶い、しかも素晴らしい結果を残してくれました。
次は本人は敢えて封印したショートへの気持ち、抑えきれないファンのためにももう一度向かってほしいですね。
私もどうせ慣れないセカンドならショートでもいいやんとか思いますが、
ただ、今年空いたセカンドに強打の選手が座れば、打線としての厚みを失わなくていいのかなぁという期待もしています。
2013-12-15 21:45 甘口獅子
管理人のみ閲覧できます
2013-12-16 19:35
越谷のオバチャンさんへ
いやぁこれからは岩野さんで統一するもんだと思ってましたよ。
オバチャンさんもあさむ同様どんがらがっしゃん…
あ、仕事行く時間だ。
2013-12-17 06:33 甘口獅子