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『鎌ヶ谷で見た夢』

2015/ 11/ 03
                 
2015年5月4日

仙台から帰って来た翌日、私は鎌ヶ谷スタジアムへ向かいました。
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鎌ヶ谷スタジアムに来るのはこれで3度目。

今年の3月、同じくイースタンリーグの公式戦の対日ハム戦に行って以来のことです。

鎌ヶ谷スタジアムはホームが3塁側、ビジターは1塁側です。

3月の21日に行った時は1塁側に座ったんですけど、翌日の22日は3塁側に座ってみました。
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1塁のライオンズベンチの様子も見たいと思ったからです。

でもこれはあまりいい観戦ではありませんでした。

3塁側の熱心なファイターズファンに囲まれていると、ライオンズの選手がヒットを打っても大っぴらに喜ぶことができないからです。

この3月22日の時、3塁側に座っていると試合前に、ご年配の方たちが話をしていました。

話題はまだ春先ということもあって、今年のファイターズのファームの展望などがメインのようです。

その話題の中心は、他球団の選手のことはよく知らない私でもその名前はよく耳にしたことがある選手でした。

「今年の鵜久森はどうかねぇ」

「そろそろ今年こそ上にずっといてほしいけどね」

「鵜久森はもっとしっかりしないとなぁ」

おそらく長い間、ファイターズの若手を見つめてきたであろう、ご年配方の視線と期待を集めているのは背番号44

済美高校で甲子園を沸かせたスラッガー、鵜久森選手です。

しかしこのご年配のファイターズファンの方々の鵜久森トークは長くは続きませんでした。

話題が尽きたんじゃなくて、ある選手の行動が会話を遮らせたのです。

「あれは誰ですかね?」

会話の途中で一人の方が言い、それに別の方が答えます。

「ああ…あれは森と言ってね、大阪桐蔭が甲子園で優勝した時のキャッチャーですよ」

ファイターズファンのご年配の方々の視線が1点に注がれました。

その先には、開幕前の不振が伝えられ、ファームスタートのライオンズの背番号10、森友哉がスイングを繰り返していました。

「すごいスイングですね」

「彼のスイング速いんですよ」

話題の中心は鵜久森選手から森友哉に変わっていました。


話を5月4日に戻します。

この日は連休の最中ということもあってか、鎌ヶ谷スタジアムには多くのファンが詰めかけました。

鎌ヶ谷スタジアムは入場料は大人は1,000円。

チケット売り場で購入した後、入場ゲートでチケットを見せて入ります。

その時にチケットをチェックする女性の方が「楽しんでくださいね」

と声をかけてくれます。

そしてスタンドへと通じる階段にも
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ファームの球場にしては珍しく売店があり、生ビールなんかもあります。

お酒を飲めない人にもジュースのフリードリンクや、アイスなんかもあって子どもにも優しい球場です。

この3日間は北海道フェアみたいなのもやっていて普段は選手やコーチが車を停める球場前の広場を使って

ジンギスカンとかラーメンとか売ってて、すごく良い匂いがしてました。

私もルーローハンを食べました。北海道のメニューじゃないけどw

内野席はぎっしりで外野も開放されました。

汗ばむぐらいの陽気の下、今季28試合目の観戦開始です。

スタメンは

1 DH セラテリ
2 センター 石川
3 ショート 林崎
4 レフト 森本
5 ファースト 梅田
6 サード 外崎
7 セカンド 永江
8 ライト 駒月
9 キャッチャー 中田

先発ピッチャー 佐野

今改めて見直すと1番から5番までが今年でライオンズを去ることになりましたね…。

試合は2回にセラテリの3ランで先制したライオンズがその後も得点を積み重ねて

7回表を終わって11-0と大量リード。

佐野は6回を無失点。

しかも6回は2番から4番の鵜久森選手までを3者三振。

わはは こりゃ勝ったぜ とふんぞり返って見ていたら(実際は姿勢正しく見てました だって背もたれないし)
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7回裏から投げた松下がヒット、ヒット、デッドボールで満塁として

佐藤選手に満塁ホームランを打たれてさらに連続四球でピンチを作って降板。

継いだ中崎がなんとかピンチを脱出したものの

8回裏、マウンドに上がった山口は二塁打、死球、四球、四球で押し出し、1アウトもとれずに降板

継いだ平野も流れ悪い中の登板で4連打されてしまいます。

気が付けば11-10のと1点差。

もうふんぞり返ってはいられません。いや、実際は背もたr…

無死1塁3塁となったところでピッチャーは田中でんちゅーに交代。

打席にはこの日も3塁側で試合前におそらく話題となっていたであろう鵜久森選手

振りぬいた打球は左中間の奥深くへ飛んでいきました。

私の見間違いかもしれませんが、この打球は最初、フェンスを越えそうには見えませんでした。

それがフェンス直前になってグッとひと伸びしてスタンドを越えたように見えました。

よく試合後のインタビューなどで「ファンの声援が打たせてくれました」なんて言葉を耳にしますが、

入団以来、ファンからも球団からも期待されつつも今一つ結果を出せてなかったであろう鵜久森選手、

その鵜久森選手を見続けた鎌ヶ谷のファイターズファンの声と思いに

野球の神様がボールを押し込んだような気がしてなりませんでした。

3月に聞いた「鵜久森はどうかねぇ」の声がフラッシュバックした第6号3ラン。

ライオンズ11-13ファイターズ

11点のリードを守れずに、この日ライオンズのファームは敗れました。


翌日、私はまた鎌ヶ谷スタジアムへと向かいました。

今季29試合目

この日のスタメンは

1 ファースト セラテリ
2 センター 田代
3 サード 林崎
4 ライト 森本
5 キャッチャー 上本
6 レフト 石川
7 セカンド 外崎
8 ショート 永江
9 DH 水口

先発 誠

プリンスドームで行われている1軍の試合がラジオ中継あるので聴きながらファームの試合を見ました。

試合前に誠が「誠選手頑張ってくださーい!」の子どもの声援に練習を止めてペコリとお辞儀したり、

始球式で空振りをしたセラテリがわざとしょんぼりしたりという雰囲気の中、試合開始です。

試合はまたもや序盤からライオンズペース。

誠は2失点したもの8回140球の力投。

そのあと、中崎が3連続四球でしょんぼり降板したものの

田中で逃げ切り、8-4でライオンズが勝ちました。

ラジオからは1軍の勝利と3月にこの鎌ヶ谷で注目を集めていた森、

そして十亀のヒーローインタビュー

子どもの日ということで

「小さくてもホームランは打てます!」

「コントロール悪くても完投できます!」

と未来のプロ野球選手を目指す子どもたちへの2人からの夢のあるメッセージが聞こえてきました。

ラジオからも伝わって来るプリンスドームの歓声と雰囲気。

鎌ヶ谷はすごく球場やスコアボードも立派ですけど、やはり1軍の試合はきらびやかな夢舞台です。

「明日はプリドに行ってみようかな」

少し華やかな方に心が行きそうになりました。


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私は鎌ヶ谷スタジアムに行く時は鎌ヶ谷駅からシャトルバスに乗ります。

帰りも鎌ヶ谷行きのバスに乗って帰ります。


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この日もバスを待っていると、ファイターズファームのマスコットのカビーもバスに乗り込んで来ました。

「バスで帰るファンを見送りたい」と言っているとのことです。

付き添いには羽生瑞貴さんというカビーのアテンダントさん

球場でもイニング間にカビーと掛け合いをしたりして場を盛り上げてくれるMCさんです。

バスの中でも大きな体を椅子に収めてちょっと上向きな姿勢をしたカビーに

「なに、そのどや顔w」とツッコんだりして

表情の変わらないマスコットのカビーのわずかなしぐさ、動きを見逃さずに

時にカビーの気持ちを代弁したりします。

「今日はみなさん負けて残念でしたね あ、でもこの中にライオンズファンの方はいますか~?」

ほぼファイターズファンで占められた車内でライオンズバッグを持つ私を見つけた羽生さん。

申し訳なさそうに下を向く私に

「いいんですよ~ 今日は勝利おめでとうございます」とニッコリ笑顔。

そしてすぐに手を叩いて『グッド』ポーズをするカビー。

球場から駅までは約10分ほど。

その間でもビジターファンに居づらさを感じさせない気配り。

このシャトルバスの運転手さんはみなさんファイターズのユニフォームを着て運転しています。

「昨日はいい勝ち方だったんだけどね~」

運転しながらニコニコしている運転手さん。

連休も終わりがけになったせいか車線は上下ともにやや混んでてゆっくりめの運転。

「じゃあ対向車のみなさんにカビー手を振ろうよ、みなさんどんな反応するかな?」

大きな体を揺らして対向車にアピールするカビー。

驚く人、気づかない人、笑顔になって手を振り返す人、

対向車のみなさんの反応にまた応えるカビー。

その動きを見逃さずにしっかり言葉をかぶせていく羽生さん。

今はどの球団にもマスコットがいて、球場でパフォーマンスをしたり、写真撮影に応じたりする風景はもはやなくてはならない光景です。

あんまりこういうことは言ってはいけないんですけど、やはり、中には「人」がいます。

もちろんカビーの中にも人がいます。

私は最初、カビーがバスに乗ると聞いて

「ただでさえ暑い日だったのに中の人大丈夫なのかな」と思いました。

でもこのバスの中ではそんなことは忘れていました。

乗っているファイターズファンのみなさんもニコニコ。

運転手さんも

「今日はカビーを乗せることができてうれしいなぁ」とニコニコ。

10分間笑いの絶えなかったバスの中

誰もカビーの中に人がいるなんて目で見ていない。

小さなバスの中でしたけど、すごく夢のある空間だなぁと思いました。

プリンスドームでは森と十亀が子どもたちに夢のあるメッセージを送りました。

ここ鎌ヶ谷でもたくさんの大人たちがわずかな夢気分を味わいました。

ファンの思いを乗せた鵜久森選手の打球の伸び、

運転手さんまで一体となって作り上げるカビーとの空間

バスを降りる時に一人一人に

「今日はありがとうございました また鎌ヶ谷スタジアムに遊びに来てくださいね」

と声をかける羽生さん。

鎌ヶ谷で見たいくつかの小さな夢物語は

明日の連休最終日、プリドに傾いてた私の気持ちを

もう一日、この鎌ヶ谷で試合を見ようという思いに戻したのでした。


追記

鵜久森選手はこの翌日の6日には鎌ヶ谷にはいませんでした。

1軍切符という夢をつかんで昇格したようです。

ただ、その1軍の舞台で活躍というさらなる夢をつかみつつあったのがその前日に昇格した淺間選手。

ラジオからもその活躍を告げる情報を今季何度も耳にしました。

そしてこの鎌ヶ谷でいくつかのキーマンになった選手が今年のオフに戦力外や引退になったのも今となっては印象的です。

最初に書いた5人の他にも、松下、平野、田中

ファイターズでも満塁ホームランを打った佐藤選手、そして鵜久森選手。

野球を続けるにしても辞めるにしてもこの先の人生が幸多いことを願っています。


おわり
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コメント

        

素敵
通りがかりのライオンズファンです。
私はこの日、プリドにいて十亀と森のインタビューを見ていました。
本当に、素敵な文章を書かれますね。ファンになりました。更新、楽しみにしています!
        
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